ミニマリストの朝食

トピック「ミニマリスト」について

朝食は簡単に済ませられるものがいいです。ミニマリストならば尚更ですが。

チーズトーストを紹介します。早速レシピを。

 

1.8枚切りか6枚切りの食パン2枚を用意する。

2.普通のチーズを4~5mm厚でスライスする。

3.食パンの上に、チーズ5,6枚をのせる。

4.オーブントースターに2枚の食パンを並べて入れ、3分ほど焼く。

5.野菜ジュースとコーヒーを付け合わせにして食べる。

 

これだけですが、チーズはとろけるタイプではないので、オーブンで焼くと、お餅の

ように膨らんで、焦げ目もつきます。焼きすぎないように。

野菜ジュースですが、昔は、デルモンテのブランドか、どこかから、370mlの缶

入りのものが出ていました。安売りのときなんか、88円か98円くらいだった。

多分、これだけだったら、当時の200円くらいだったと思います。あと、卵が好き

な人は、目玉焼きなんかつけてもいいですねえ。

 

 

ミニマリストの食卓

トピック「ミニマリスト」について

まだ、このトピックをやってるので、「ミニマリストの食卓」シリーズの2回目か、

3回目を書いてみる。これまで、エビとかツナとかの魚介類のメニューだったので、

今回は、肉料理である。コンセプトは「炊飯釜の要らない米料理」だ。で、こういう

持って行き方で、一体、何がミニマイズされるのか、と言うと、キッチン用品が最

小化されるのである。前回までに書いたように、フライパン径16cm、両手つき鉄

鍋24cm、そして今回使用するのが、15cmの片手鍋。これは、アルミ製でも、

ステンレス製でも良い。で、前後するけれど、今回は「鍋で米を炊く」が更に、絞り

込んだテーマとなる。こうなると、米の飯食ってるのに、炊飯器イラネ状態になる。

まあ、昔、持ってましたよ、電気釜くらいは。でも、調理スキルの点で、鍋でご飯

炊けるオレって意識高い系?とかー今風に言えばそんな感じぽい。(てか、「意識

高い系」の使い方とか間違ってるぽい、多分)

さて、その昔、私がつくっていたのは、コンビーフ・ライスです。

早速、レシピを。

 

1.米と麦を9:1の割合で、洗って研ぐ。(両方で一合分)

2.片手鍋に米と麦を入れて、水を210ccか、気持ち多めに入れる。

3.小型コンビーフ缶を開けて、3分の1か、4分の1くらいをほぐして、

  鍋に入れる。合わせて、冷凍のミックス・ベジタブル適量を凍ったまま入れる。

4.砂糖小さじ半分、赤ワイン小さじ一杯、醤油小さじ二杯を鍋に入れる。

5.鍋に蓋をし、コンロにかけて中火で約4分から5分。

6.鍋が噴いてきたら、弱火にして約7分ほど炊く。

7.火を止めて、20~30分蒸らす。

 

今回は味がクドくなるので、バターは入れない。気持ちとしては、コンビーフを小型

缶の半分くらい入れてしまいたいところだが、当時の私にとって、貴重品だったので

少しずつ食べていました。残った分は、マグカップに取っ手が無いような格好をした

器に入れラップをして、冷蔵庫へ。次に食べる時など、ぱさぱさになってますが、

炊き込みご飯にすると、水分を吸うせいか、油分が熱で活性化されるのか、その両方

かもしれませんが、炊き上がりのご飯とともに、しっとりした感じになります。

 

あーあと、つけ合わせのサラダですね。レタスときゅうりと、余裕があればトマト

をつけて。クドイ味の料理には、フレンチ・ドレッシングが合います。それと、

前回までの料理にスープをつけても良い。「ふえるわかめちゃん」のリケンから、

当時は、安い値段で、わかめ入りスープが出ていました。これを良く使った。

 

その頃レシピ

トピック「ミニマリスト」について

昔はミニマルな生活だった。貧乏学生の暮らしなんてそんなものである。先日、書い

たツナピラフも、トピックのテーマに合わせて、ピンチヒッター的なメニューのレシ

ピを書いたが、本来はエビピラフをつくっていた。冷凍エビのむき身でパック入りの

ヤツをスーパーで買って来て(確か150円くらいだった。6~7尾くらい入ってい

たように思う)ツナピラフと同様、24cmの鉄鍋で炒めてピラフをつくっていた。

ちなみにファミレスでは、最も安い料理の一つにピラフやグラタンがあるけれど、ス

カイラーク(西部多摩湖線青梅街道駅のすぐ東側、青梅街道沿いに一軒あった。自転

車で大学まで通っていたが、通学路の途中)では、当時ピラフもグラタンも380円

くらいだったと思う。その頃の自分には350円を超える値段で外食というのは、余

程の事があった場合しか、経済的に許されなかった。で、エビピラフ等の自炊となる

わけだ。今日のシンプルメニューは、ツナ入り炊き込みご飯である。別にエビでも良

いんだが。

 

早速、レシピを

 

1.米と麦を9:1の割合で研いで洗う。(昔は無洗米などと言った洒落たものは

  なかった)

2.研いだ米と麦、それと水を普通に炊くように電気釜に入れる。

3.冷凍のミックス・ベジタブルを凍ったまま、適量、炊飯釜に入れる。

4.ツナのオイルを捨てて中身だけ釜に入れる。

5.シーズニング・スパイスのピラフ用を一人分入れる。

6.香りつけに、料理用ワイン(赤でも白でも良い)を、小匙一杯ほど入れる。

7.好みに応じて、バターをひとかけ。

8.普通に炊く。

9.炊き上がったら、20分から30分蒸らして、中を軽く混ぜて皿に盛る。

10.いつものサラダをつける。(きゅうりとレタス。トマトは昔の自分には贅沢品

  だった)

 

箇条書きにしたら長くなったが、実際にやってみると、すごく簡単である。あと、ピ

ラフと比べて、つくるのは簡単だが、後片付けが少し面倒。ピラフの時は、鉄鍋に

水を入れて煮立たせれば良いが、この炊き込みご飯だと、炊飯器の内釜を外して

洗わなくちゃならない。ご飯がこびりついているので、洗う前に30分くらい水に

つけておく。

 

小平のあの部屋、懐かしいなあ。本当に当時の自分はミニマリストだったと思う。

 

その当時は

トピック「ツナ缶」について

小平の西友の近く、いや正確には西武新宿線小平駅の南側に、西友小平店があり、

そこから歩いて数分のところに、住んでいた。自炊も良くやった。というより

もともと、理系のクラスにいて文転した人間だから、高校化学の実験のような

ノリで、料理をつくっていた。正直言って、楽しかったし、好きだった。

 

台所は三畳の板の間に、流し台と二口ガスコンロの置けるコンロ台が付いていた。

得意料理はハンバーグだったが、今回はツナ缶レシピということで、ツナピラフ

について。自分の持っていたのは、直径18cmくらいのフライパンと、直径が

22か24cmの中華なべのように両側に取っ手のついた鉄鍋。もともとは、

すき焼用につくられたタイプだったと思うが、すき焼きは、ほとんどつくった事は

ない。この二つのパンと鉄鍋で、ハンバーグとピラフをつくるのが、メインに

なっていた。

 

ツナピラフのレシピをざっと書くと、

 

1.鉄鍋を熱する。油はとくに引かなくても良い。

2.冷凍のミックス・ベジタブルを適量、鉄鍋に入れて解凍しながら炒める。

 (冷凍庫からそのまま出したものを使っていた)

3.冷ご飯を鍋に入れて炒める。

4.ツナ缶を開けて、オイルごと鍋に入れて炒める。

5.シーズニング・スパイスを一人分、鍋に入れて更に軽くかき混ぜる。

 (この時、火を消してしまって良い。余熱で炒める)

6.好みに応じて、バターひとかけを入れて、更に炒める。

 (バターライスのようなコクが出る。クドイのが苦手な人にはすすめない)

 

これで、終わりだが、付け合せに野菜サラダをつくる。レタスをちぎって水洗いし、

ボール皿に盛る。きゅうりを斜めにスライスしてその上に盛り付ける。ドレッシング

は、大抵、フレンチを使用。お金に余裕のある時は、更にトマトを四つ切りか八つ切

りにして、盛り付けていた。(当時の贅沢だった)

 

 

いいんですよ

トピック「ベビーカー」について

と、おれは答えた。おれの前には、品のよさそうな三十代後半くらいの夫婦がいて、

ベビーカーを押しながら、通路を通ろうとしていた。

 

各駅停車の「こだま」号というのは、昼間はガラガラである。おれは、二人掛けの

シートを向かい合わせにして、四人掛けのボックス席をつくり、ひとりで占領してい

た。いや、正確には今、トイレに行っている、おれの彼女と二人でこの四人掛けの

ボックスを使うつもりだった。

 

おれは、何故か、その日通路側の席に座り、足を投げ出して、目を閉じていた。理由

らしいものは無かった。そんな気分だったから、としか言いようがない。足に何かが

当たり、おれが目を開けると、そこにはベビーカーがあった。

「どうも、すみません」

男性のほうが詫びを述べ、おれは

「いいんですよ」

と、答えた。

 

悪いのはこっちかもしれない、と思ったおれは、隣の三人掛けシートを向かい合わせ

にして、六席のボックスをつくり、

「こちらにベビーカーを」

と言った。何だかお節介だな、我ながら、と思ったが、何故かその時は、親切にした

かった。

「あ、これは、どうも」

と、男性が言って両手の荷物を棚に上げ、女性が片手に持っていたボストンバッグ

も受け取って、棚の上に上げた。女性は礼も言わず両手でベビーカーを、六席ボック

スの奥に押し入れ、中の子供を抱き上げた。

 

子供は、人形だった。

 

「おまえは、ここに・・・」

と言って、女性を六席ボックスの中央に掛けさせ、男性が、

「ちょっと、失礼します」

と、おれの前に座った。

 

「妻は子供を亡くして以来・・」

と、静かな声で男性が、おれに言った。

「お気の毒に・・」

おれは、同じくらい小さな声で答えた。

 

「まあ、可愛いお子さん」

と、彼女の声がした。トイレから戻って来たのだ。

「女の子ですか?」

「ええ、もうじき一歳なんです」

女性が答えた。

 

おれも男性も驚いていた。

 

彼女は六席ボックスに座り、女性と人形の相手をしていた。

「あの方は私の妻のことをご存知なのですか?」

と、男性がおれに尋ねる。

「いや、知らないと思います」

おれが、答えると男性は困ったように

「もし、妻がからかわれているのだとしたら・・・」

「いや、彼女は、そんな性格じゃありません」

「・・しかし」

「・・ここは、静かに様子を」

「・・そうですね」

 

三つ目の駅で夫婦は降りて行った。おれと彼女だけが残った。その車両は他には、もう、誰も乗っていなかった。

「あの夫婦の子供・・」

「人形だったわ」

「知っていたのか?」

「ええ」

「知ってる夫婦だった?」

「いいえ」

「じゃあ、どうして」

小林秀雄の随筆、載ってたじゃない。去年の冬期講習、現国のテキストに」

「ああ、思い出したぜ」

「で、ちょっと、やってみた」

「しかし、そんなにうまくできるものなのか」

「女は話を合わせるの、得意なのよ」

 

おれたちが、その次の駅で降りようとした時、見覚えのあるものが目に飛び込んでき

た。乗客用紳士トイレの隣側、洗面コーナーのカーテンが半分開いていて、あの

夫婦が使っていたベビーカーが見えた。ホーム側のドアの方を見ると、あの人形の

足が、デッキのゴミ箱からはみ出していた。