書評
トピック「ゆるい就職」について と言うタイトルにしましたが、同時に書評記事でもあります。こちらですね。 本のタイトルがちょっと恐そうですが、そうでもないです。内容的には。 多分、出版編集サイドがつけたのかも・・・。中身はですねえ、 「修羅場に…
書評の続きです。 後半以降の部分をネタばれにならないように紹介するのに、どうすればいいか 少し考えてみたのですが、ディックの作品には妙な共通点があって、そのポイント から攻めていくと、他の作品を読んでいる人には何となく、そのテイストが わかる…
書評の続き、『時は乱れて』の3回目です。ディックを既に何作か読んでいる 人にとっては、ワンパターンのような印象を与えるかも知れないのですが、 これが長編第一作なので、この『時が乱れて』をスタート地点にして、以降の 異世界テーマSFが、順次展開さ…
書評の続きです。作者のディックは1982年に逝去しましたが、早くして 世を去った人物です。映画化された作品が有名ですが、生前は作品が余りにも 個性的過ぎて売れなかった。SFファンの間では有名な作家なのに、一般的には そうでもなかった。本人は出来…
書評です。 前回と同じく最近読んだSFから。1950年代終り頃ですから SFが必ずしも、サイエンスを扱う小説ではなくなって来た頃に 書かれた作品。当時は、スペキュレイティブ・フィクション (思弁的小説)などという言葉も生まれました。サイエンス・ フ…
外務省のラスプーチンと言われた例の人物の本ですが、最近マスメディアへの 露出が多いので、多くを説明する必要もないでしょう。 この本の構成は 1.怒らない 2.びびらない 3.飾らない 4.侮らない 5.断らない 6.お金に振り回されない 7.あきら…
書評の続きです。 で、「社会が間違っている」と思うのならば、何か行動を起こすのか起こさないのか と言う問題になっていくのですが、600ページもあるのに、主人公はサクサク行動 しません。非常に優柔不断なのですが、コレはこういうキャラ設定なのです…
書評のつづきです。 今度は「偏差値67」以上の勝ち組はどんな人生になるのか、と言うことですが 先ほど書いたように、エリート層として生きていきます。主人公はこちら側に 属していますが、当然金持ちで、日本で言うと年収2000万か3000万くらい …
書評の続きです。 この計画経済管理社会と言うのは「成功した社会主義国」そのものであり、その 意味では、まるで戦後日本が「社会実験」として実際にやってしまったかのよう です。しかも、その戦後日本型システムは、半分壊れているようで、しぶとく 機能…
書評です。半世紀以上も前の古いSFだが、扱っている内容は今日的という 意味で「新しい」作品です。カート・ヴォネガット『プレーヤーピアノ』、 1952年に書かれました。カート・ヴォネガットについては詳しく 説明するまでも無いと思います。村上春樹の…