見物・・「見学Ⅲ」改題

トピック「ノーベル賞」について

おれは、今年も運動会を見学していました。そしたら、地元テレビの女性キャスター

みたいのが、やって来ていろいろとレポートを始めました。おれは、青色ダイオード

について詳しいので、思いっきり知識のひけらかしをやってやろうと、手薬煉引いて

待っていました。そしたら、そのアラサーみたいのが、「STAP細胞について、どう

思いますか?」って他の生徒に聞いてまわっていやがるじゃあないですか。おれたち

は、ゆとり世代なので「いや、自分は物理とってるけれど、生物とってないので」っ

て答えても、そのアラサーみたいな女性キャスターは、「STAP細胞、STAP細

胞・・」って何とかのひとつ覚えみたく言い続けていました。たまりかねたひとりの

生徒が「こっちは物理履修の生徒のクラスだから、生物履修のクラスは、グラウンド

の反対側だから・・」と教えてやりました。そしたら、アラサーみたいな女性キャス

ターは、「あたしも、ゆとりだけど、お前らほどの、ゆとりなんか、見たこと無い

わ」と捨て台詞を残し、グラウンドを横切って、反対側へ行こうとしました。そし

たら、ちょうどその時、ゆとり専用型ロードローラー自走式が転がってきて、そのア

ラサーゆとりを引き潰してしまいました。生物の先生が飛んで来て、「実はオレ、

こっそり教材費使い込みながら、STAP細胞の研究やってたんだ。動物実験では成功し

たけれど人間で成功するか、わからない。でも、ちょうどいい機会なので、ちょっと

やってみる」とかいって、アラサーの肉片とか掻き集めながら、片手で何だかよく分

らないものが入った試験管を振り回していました。「だいたい、このくらい掻き混ぜ

ればいいだろう」と言って元アラサーに謎の液体をぶっかけました。そしたら、アラ

サーが復活したじゃあないですか。おまけに、青白いオーラまで放って、この世のも

のとは思えないくらいでした。「先生、この光は青色ダイオードなんですか?」とア

ラサーがニュースキャスター魂全開で、生物の先生に質問しました。「いや、オレは

生物の教師だから。物理の先生はグラウンドの向こう・・」と言われて、また、アラ

サーが青白く発光しながら、グラウンドの向こうへ行こうとした時、再び、ゆとり専

用型が襲い掛かって来ました。「キャー、助けてー!」とか、まあ、だいたい、そー

ゆーのが、アラサー最後の言葉になりました。

 

今では蛍に生まれ変わったアラサーが、「自分は青色ダイオードだから特別なのよ」

と自分の事をカン違いしたまま、青白く発光しながら相変わらずキャスター魂全開で

元気に空中からのレポートをつづけています。


地元の若手テレビ記者が稚拙な質問 赤崎氏困惑「よく分からなかったのですが...」 : J-CASTニュース