「ゆるい就活」と「熱いモユル」
トピック「ゆるい就職」について
大学の後輩で「自己内省力」がものすごく低い人がいました。「自己理解能力」
といってもいいかもしれません。で、いわゆる一流大学だったものですから、
この人は大学のネームヴァリューだけで、名前の知られた大企業に就職して
しまった。問題はそれからです。この人は10年くらいこの会社にいたのですが
万年「ダメ社員」呼ばわりされて、ものすごく冷遇されていた。しかし、給与
待遇がいいから、と言うことでずっと我慢しながら働き続けていた。30歳の
とき、年収600万円くらいだったようです。
でも、30歳を過ぎて、とうとうその会社を飛び出し、2回くらい転職をして、
30代半ばで、ようやく自分はサラリーマンに向いていないと悟り、物書きと
してやっていこうと腹をすえた。
組織で働くことが向いていない人というのは、確かにいます。だからと言って
昨今のように、やたら「社会不適合者」のレッテル張りをするのも・・・
向き不向きというのは確実にあるものです、繰り返しになりますが。
モユルが偉かったのは、腹がすわっていたことですね。別の言葉で言うと
「覚悟」が出来ていた。確かに1980年頃は「ぼっち」などと言う馬鹿
げた言葉もなく、逆に「孤独な男はカッコイイ」と言われていた時代でした。
「就活に燃える」のも、若さの特権と言うことでは、アリでしょう。
しかし、手段が目的になっては「本末転倒」です。「自分を知る」者は
cool に、物事を進めることが出来ます。