自己言及的#9
リンゴ狩り・・・(まだ未完ですが練習作品として) - 今週の「お題」ブログ
上のが#1、つまり第一章の下書き段階の記事。
で、下のが完成したやつで、#1から#5まで、つまり「終わり」まで
かいたもの。応募した時、締め切りの一時間くらい前だったので、その後
変換ミスの誤字などを訂正して、幾分、読みやすくしたものです。
制限字数は、5000字ということですが、ザラ4200字程度。
長さとしては制限字数の80%強であり、まあ、理想的ですね。
「自作を語る」みたいな記事です。
この作品はですねえ、知ってる人はだいたい、わかる、と言うか
思いつく、というか、連想する、と言うか、PKディック的なんですよねえ。
わたしがファンだから、とか、好きだから、とか
そういうのもあるのですが、書いているうちに、ディック的に
なってしまった。自分でも、知らない間に。まあ
タイトルからして「リンゴ狩り」って・・・後になって
気づいたのですが、ディックの短編集に『人間狩り』というのが
あります。こちらですね。
ただし、カン違いする人とか出て来るとアレなんで、少し補足しますが、
『人間狩り』という作品、つまり、表題作に相等する短編作品というものは
存在しません。本の名前、この短編集アンソロジーの名前・タイトルが
『人間狩り』なのです。
似たような作品があるのか、って言うと、先ず「戦争シチュエーション」と
言う点では、ディックに限らず、SFにしろ、ファンタジーにしろ、たくさん
あります。で、二次創作的か、と言うと、良くわかりません。ものすごく
似たような話も、広い世の中にはあるかもしれない。しかし、作者のわたしは
不勉強ながら、そういうの読んだ事が無いし、聞いた事も無い。故に、本作は
二次創作たりえない。
ココでは『リンゴ狩り#1』の部分についてだけ、自己言及しますが・・・
先ず、イチロー君のキャラ設定からして、「少年らしい」くらいしか、
わかりません。未来世界か異世界なのか、どっかで戦争が行われている。
で、戦争である限りは、「敵」が存在しているのですが、イチロー君は
何と戦っているのか、と言うとリンゴなのです。しかし、現実世界の
リンゴではなく、異世界にある「特殊なリンゴ」であり、人間を襲ったりする。
で、ココで主人公イチロー君とリンゴの関係は「敵対」だとわかる。で、
「状況は戦闘」であり、のっけから戦闘アクション・シーン。人物の心情みたいな
描写は、ほとんど無いぽい状態で、#1の終りまで、現象面だけが描かれる。
読者は、取り合えず、読むしかない。何も起こらないようでいて、現象としては
戦闘が起こっている。空気感からして、殺伐系ぽい。あと、イチロー君も
どこかしら、人間として「欠落した部分」がある感じぽい。まあ、#1については
「・・・感じぽい」で、だいたいの雰囲気というか「空気」とか、そーゆーのを
読んでくれればいいです。#2では、二人目の登場人物とのやり取り、まあ
いわゆる「人間関係」が描かれるのですが、キャラ的にはイチロー君の
「殺伐系ぽい感じ」が、更に・・・ってそんなとこですかね。#1については、また
補足するかもしれませんが、この記事では、取り合えずココまで、と言うことで。
追記
あと、イチロー君がモヒカンだったりすると、かなりイメージ違うぽい、
と言うか、逆にイメージが限定されるぽい感じがしますねえ。この辺が
漫画とかアニメとか映画とかテレビドラマとか、或いは舞台演劇とかの
「強み」であり同時に「弱み」でもあると。まあ抽象的な一般論なんかでは
コモンな議論なのですが、具体的に一つの作品、一人のキャラに限定して
考えてみると、具体性ゆえに、内田樹ぽい「個別的な身体性のなんとか」みたいな
方向に議論とか進みそうな感じとかするぽいですねえ。あと、やっぱ
『北斗の拳』ぽい、世紀末殺伐系ぽい感じ前提で、まあ、イメージ操作ぽい
事をして読ませるぽい感じとか、しますねえ。ぽいですけど。