自己言及的#10

自作を語る記事、第二回目です。今回は#2、まあ「第二章」の部分を中心に。

 

こちらが、下書きで書いた時の #2です。 

リンゴ狩り#2・・(練習作品、未完) - 今週の「お題」ブログ

 

で、完成した #1から#5までがこちらです。

 

リンゴ狩り - 今週の「お題」ブログ

ここで、二番目の人物が、登場するのですが、印象としては

事務所の中に係官が一人だけぽい感じです。他にも一人二人いるかも

しれませんが、閑散ぽい感じです。日本の寂れた田舎で、その未来風景ぽい

感じですが、まあ、相変わらずの殺伐系です。

で、これはですねえ、映画リドリー・スコットブレードランナー』の

原作、ディック『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』の、未来の

地球のシーンに、似ています。映画のほうは有名ですが「酸性雨

振り続ける、アジア人がマジョリティになったLA」と言う設定で、まあ

この未来のロスアンジェルスは、人口密度がすごく高くて、現実世界の

香港みたくなってる。で、その反対に、ディックの原作の方では、核戦争後の

世界なので、ロスアンジェルスだけでなく、地球のほとんどのエリアが

放射性物質で、汚染されている。で、金のある人たちは、どんどん地球から

出て行ってしまう。どこへ行くかというと、火星へと移民するわけですよ。で、

LAだけじゃなく、地球上のかつての大都市というのは、人口密度がものすごく

低くなっている。過疎とか限界集落とか、まあ、地方の小都市では、地図から

ワイプアウトされてしまったような場所も、たくさんあるのでしょう。LAくらいの

大都市だと、まだ火星へは移住できるほどの金が無い人たちが、放射線被爆対策

をしながら、殺伐として閑散たる寂寥感あふれるぽい、この未来都市で暮らして

いるぽい、そんな情景なんですなあ。

 

えーと、こちらですね。原作。 

 

で、有名な映画がこちらです。  

 

映画について・・まあ、色んなヴァージョン出過ぎなのですが、個人的には

「ディレクターズ・カット版」が一番好きです。コレをおすすめします。

 

さて、何の話でしたっけ。ああ、閑散とか殺伐とか寂寥とか荒涼とか、そーゆーの

してるぽい、みたいな話ですね。で、まあ、イチロー君の住んでいるエリアとかも

未来の日本の田舎で、限界集落直前ぽい感じを受けるわけですよ。読者の方々は。

何故、人がいないか、と言うと、やはり「危険青果物」のリンゴが人間を無差別

攻撃したりするから、皆どんどん、出て行っちゃうぽいみたいな、そーゆー感じ

で受け取ってくれれば、まあ、よろしいかと。

 

で、話が少し飛びますが、銃器薀蓄みたいのが足りないかも、とは思いましたよ。

これ、イチロー君のキャラ設定とも関わるのですが、チューニ銃器マニアぽい感じ

を与えてイメージ操作する、みたいな事をもっとガンガンやっても良かったかも。

そーゆーチューニぽい感じで、イチロー君の年齢設定みたいなことも読者の

イマジネーションに任せてしまう、みたいな。14歳くらいだろう、と無意識の

うちに思わせられたら、作者としては、成功、みたいな。そんな感じぽい。

 

で、「ぽい」とかは、まあ、どうでもいいのですが、係官のキャラが、あんまり、

仕事熱心でもなく、今風にいうと「ゆるい就職」の人ぽい感じが出ていれば、OK

だと。何か人間臭くて、イチロー君にはちょっと親切みたいな、いわゆる「いいひ

と」ぽい感じで、悪く言うとやる気なさそうぽいけれども「人として」のココロ

は、失っていないぽい。その意味では、イチロー君のキャラとは異なり、「人間的

に欠落した部分」とかも特に無いぽい感じの人ですね。でも、この「いいひと」

ぽい感じも、最後まで読むと「暗黙の伏線」みたくなってるぽい感じが、深く

読んでみると、徐々にわかってくるぽい、です。

 

で、MP5とか持って来るシーンで、#2は終るのですが、作者としては、この

係官との関係だけでは、イチロー君のキャラが印象弱すぎぽいし、また、イマイチ

情報不足で、どんな人かわかりづらいぽいので、もう、少し、イチロー君の

人物背景に触れなくちゃいかんなぽい事を考えていた時期ぽいのですが、まあ、

筆の進みが遅くなりそうぽい状態で、この#2を終えています。

そんなところですねえ。